正確に書くと11月4日と5日分

日日日の「狂乱家族日記」を一気読みしたですよ。
1〜3まで。
続き物なので一気に書きます。

ジャンルは近未来SFなのでしょうか。それとも家族もの?

まず壱さつめ。いわゆる起承転結の起。
家族が(初めて)出会うところからです。
何といっても凶華のキャラが強烈。
見た目を裏切る言動と行動力。
そして潔いばかりの自分中心主義にある意味打たれます。
他の家族も意表を突く方ばかりです。
(ただ最初にカラーページを見ちゃうと驚きが半減するかな。全員集合してるから。できれば読んだ後じっくり見るのがオススメ。でもかなりx6sukeさんのイラストは合ってると思います)
一番まっとうと思われる凰火にとってはこの家族は天国なんだろうか地獄なんだろうか。
三人称による物語部分とそれぞれの章の導入には日記部分あり。
日記部分はそれぞれ家族のひとりが書いているのですが。
これがいかにもらしくて良いです。
ホントこれで19歳新人ってところが凄いよなあ。

最初はばらばらだった家族が、とある家族を助ける為に立ち上がり、団結していきます。
ひとりひとりは不揃いながらもまとまることで、上出来な結末までくっつけて。
ほんと掴みはオッケーって感じで面白かったです。

次に弐さつめ。承の部分ですね。
遅ればせながらも新婚旅行に家族全員で出かけた狂乱家族を待ち受けるものは!
このあたりから凶華以外のキャラも立ってきたなあという感じです。
いろいろ力関係も感じたり。
家族の秘密の一端や、家族が出来るきっかけである謎の一端も少しだけ見えてきます。
しかし、それ以上に今回は舞台が家でないだけあって、かなりストレートな冒険ものになっています(新婚旅行の筈なのに…)
今回のヒロインはあの子かなあ。
そして影のヒーローは寡黙なあの人に決まりでしょう。
そうして受難者ナンバーワンはあの人かなあ(可哀想に…でもある意味幸せなんだろうか)

そして参さつめ。起承転結の転。
凰火の同僚であり、それ以上に重要な意味を持つ死神三番が登場です。
事実上凰火を巡る死神と凶華の一騎打ちとなります。
そして某重要人物も絡みます。
たしかに物語はある意味ターニングポイントを回ったと言えましょう。
舞台は遊園地なのに、人死にが出ないのが不思議なくらいの迫力です大活劇ですほんと大変です。
しかし、物語の重要な位置を占める3人の秘密が分かってくるに従い、いろいろしみじみしたり、物語の先が知りたくなったり、いろいろ考えさせられました。

後書きで著者が行っていたように、4巻以降これから長い結末が始まるらしいんですが。
早く読みたいような終わってほしくないような。
ちょっと複雑な気持ちです。
けっこうはまったみたいです。

さあてつなぎに
家族つながりでパソゲー「家族計画」でもするか(それはなんか違う…)