タニス・リー「悪魔の薔薇」

悪魔の薔薇 (奇想コレクション)

悪魔の薔薇 (奇想コレクション)



短編集です。

中村融さんが選んだ、未訳でファンタジーやホラー的な作品が集められています。全9編。

どれも印象的なんですが、表題作のぞっとするような感じや、ちょっとアラビアンナイトっぽい「愚者、悪者、やさしい賢者」も何となく懐かしい感じでよかったです。あとは恐ろしい運命の女に出会ってしまう「彼女は三(死の女神)」も忘れがたいです。そうそう一番最初の「別離」はヴァンパイアとその忠実な召使いの話で、この話の前後もいろいろ想像できて好きでした。

そんな感じでファンタジー好きならなにかしらお気に入りの話が見つかると思います。お勧め。