館強化月間その8 黒猫館の殺人

昨日に引き続いて更新ですよ。
ストックがあるっていいなあ(笑)


しかし、この後、暗黒館の殺人上下読了までには結構時間が掛かりそうなのです。
上を読み終わった時点で更新してもいいものじゃろうか。うーん、迷うなあ。


まあ結論は後日として、黒猫館の殺人です。
冒頭から館を前にして、江南孝明と鹿谷門実と記憶喪失の謎の男というスリーショットから始まります。
記憶喪失の男の前職は、黒猫館の管理人、らしい。
ということしか分かりません。


なぜなら記憶喪失の男の所持品は自ら記した手記のみ。
そこには黒猫館で起こったという事件を詳細に記してあったのです。


…なぜその男と江南孝明たちが知り合ったかは本を読んでいただくとして、
今回はまず館探しから始まるという珍しい構成です。


男の手がかりは手記にしかなく。
手記は覚書なので、当然館の所在地など詳しいことは記されておらず。


江南孝明たちは館探しと平行して、手記の謎解きもすることになります。


手記に出てくるのは4人の若者と一人の女性と
管理人(記憶喪失の男)です。


手記については
4人の若者のうち妙に冷静でやや浮いてる感じの男が、女性にむりやり…されるあたりがちょっとツボだったなあ。


とか書くとなんか怪しすぎでしょうか。
でもいつもの綾辻さんの作品よりちょっと色っぽいシーンが多かった気もします。ふふふ。


前作「時計館の殺人」に比べると短めですが、いつもながら構成は凝っており、仕込まれた謎も結構大仕掛けなので途中で真相を知るのはかなり難しいのではないかと思います。


しかし。
記憶喪失の男のその後はいったいどうなるんだろうなあ…。