館強化月間その6 人形館の殺人

おはようございます。一度寝ておきたらこんな時間に(午前6時過ぎ)。
書き終えたらまたちょっとでも寝よう。そうしよう。
ほんとは起きてた方がいいのだろうが…。


4作目、人形館の殺人を読み終えました。
全7作なので、やっと折り返し地点に来たかなあという感じ。
(まあこれからまだまだ先は長いんでしょうが。暗黒館の殺人は2冊組だしなー)


で。内容なのですが。

ほとんど交流のなかった父の住んでいた館、人形館に引っ越した画家とその義理の母。
父の作った、身体の欠落したマネキン人形が佇むその館では、しだいに不可解な出来事が起こり始め、やがて死の影が漂い始める。


画家は退院したてで、まだ体の調子は本調子ではなく。
館はアパートを併設していて、その住人3人(10人入居可なのにこれだけしかいない)には癖のある、あやしい人がそろっており。
ときに、眩暈とともに画家は記憶を取り戻しそうになります。
たぶん、思い出したくもない記憶を。


なんというか。
いろいろな意味で、いままでの館シリーズとは異質な感じがする作品です。
主人公の一人称といい、途中で挿入される、過去の記憶とおぼしい断片といい。
むしろ著者のホラーものである囁きシリーズを思い出すような感じ。


そして、書かれていない部分がとても気になる作品でもあります。


画家とその義理の母親との関係はいったいなんだったのか。
アパートの住人たちはなんだか書かれている以上の秘密を持っていそうだし。
画家の友人たちの真意も気になるし。
あの大学生の女の子はいったい画家のことはどう思ってたんだろうとか。
あの喫茶店にはきっとモデルがあるんだろうなあとか。
画家の父親はなんであんなことをしたんだろう。息子のことはどう思ってたんだろうとか。


そして、舞台を京都の中心部と設定したのはなんでだろう。
今までは県名までは書かれてたけど、ここまではっきり場所が指定されてたことがなかったので、なんとなく気になったり。


暗黒館、である程度答えとか出るのかなあ…。