あれから3ヶ月

久し振りの日記です。
結局、9月の講談社ノベルスで完読したのは、現在のところ牧野修「黒娘」と三津田信三「蛇棺葬」です。

「黒娘」は傑作でした。
裏チャーリーズエンジェルと著者自ら言われていますが、強い女2人組の暗黒冒険譚とでも言うべき話でとても面白かったです。

「蛇棺葬」は閉鎖的な田舎における怪奇じみた事件を扱っていて、ミステリの枠は守りつつも独特の怖さがあってよかったです。
ただ、読了後なんか謎が全て解けた気がしないなあと思っていたら、今月(12月中)にまた続編と思われる作品(「百蛇堂」)が出るみたいです。結構楽しみです。

あと講談社ノベルスで読んだのは
浦賀和宏「透明人間」とか、田中啓文「邪馬台洞の研究 私立伝奇学園高等学校民俗学研究会 その2」とか、西尾維新「きみと僕の壊れた世界」とか、関田 涙「蜜の森の凍える女神」などですね。

あ、ファウストvol.1は全部読みましたが。

それと飛鳥部勝則にはまりました。

異形コレクション「キネマ・キネマ」(光文社文庫)に収録された「あなたの下僕」を読んで、その狂気を孕んだ作風が結構好みかもしれないと思い始め、「砂漠の薔薇」(光文社文庫) を買ってみたらこれが大当たりと言う感じで。
やはり短編より長編の方が好みのような気がします。
自ら描く油絵やその他の名画を話に絡める独特の手法と人間の暗黒面をもっぱら描くところがいいなあと思います。

今のところ上記以外の既読は 「殉教カテリナ車輪」(創元推理文庫)、「バラバの方を」(Tokuma novels)、「冬のスフィンクス」(創元クライム・クラブ)です(読了順)。
とりあえず全著作を買って見ました。楽しみだなあ。