いち日野啓三ファンとして

最近の疑問。
今、日野啓三好きな人ってあんまりいないのかなあ。

いや私の中では1、2を争う、好きというかリスペクトしてる作家さんなのですが(ちなみに私の中で争っているのは中井英夫

とくに短編が好き。
読んでいて鮮烈なイメージが湧く。
見慣れた街が急に変貌するような切れ味のある作品が多い。
都市の描き方や自然へのアプローチの仕方が好きだ。
廃墟への愛着も理解できるような気がする。
長編も「砂丘が動くように」とか「抱擁」とか、かなり好きな作品も多いです。

でもなあ。

復刊ドットコム
「抱擁」を復刊リクエストしてからはや4ヶ月。
他にだれ一人として投票がないのがねえ。

もっと宣伝をすべきなのかもしれないけど。

この日記で興味を持った方がいたら、良かったらどうか投票してくださらぬか。
私は図書館で読みましたが、ほんとに良い作品です。
出来れば手に入れたい作品のひとつなのですよ。

「抱擁」について簡単に。

都市の片隅にある西洋館。
そこにいる妖艶な婦人や不思議な老人そして無口な娘。
まるで運命に誘い込まれるように彼らと過ごす不思議な世界。
都市小説にして館物というのもポイントが高いかと。

ちなみに「ここ」から投票できますよ。